一般の家庭にとって、人生で一番高い買い物と言えるのが、「家」ではないでしょうか。その次に「車」だと思います。そのどちらも共通点として、紫外線にさらされる時間が多いということがあげられると思います。風雨や物がぶつかる等の外的損傷を除いて、これら所有物の劣化の大きな要因として紫外線があげられます。
空気にさらされた金属を錆から守る、紫外線の劣化から守る、これらを実現するためには物質的に遮断できるように保護膜を設けることが理想的です。塗装前は液体である「塗料」は、家屋等の大きなものに「保護膜」をかける目的において、大変利便性の良いものと言えます。
ただし、この「塗料」は正しく使用されないと、「保護膜」として機能しないことを理解しなくてはいけません。
例えば、鉄を代表する金属は、表面がツルツルしているような印象ですが、拡大してみるとかなりザラザラとしています。このもともとのザラザラはかなり細かいので、上塗り塗料がくっつきにくい状態と言えます。
上塗塗料は紫外線に強いのですが、このザラザラに浸透しにくく、ペーパーがけやプライマー(錆止め塗料)等を塗らないとはがれる原因となります。また、微細に空いた隙間から錆が発生し、塗膜を爆裂させる原因にもなります。
錆の上から直接上塗塗料を塗装しても同じようなことが起こります。せっかく塗装した高い塗料が、一年も満たないうちに劣化してしまっては、ショックが大きいですよね。だから、ケレンをはじめとする下地調整がとても重要なのです。
つまり、どんなに良い「塗料」を塗装しても、正しく「下地調整」がなされていないと、その効果が正しく発揮されないということになりますね。
人間の体も一緒ですが、不具合を放置しておくと気づいたころには手遅れな状態になり、塗り替えだけでは対処できず、外壁や屋根を取り換えなければいけないという状況に陥ってしまします。そうなると、余計な費用がかかったり、それでもなお放置していると、今度はその中に住む人の健康にも影響を及ぼしてしまうこともあります。塗料の効果は美観を保つことだけではありません。その効果を正しく発揮するために、正しく塗料を使うことを心掛けなければいけません。
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