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トタン屋根の敵「錆」

雪国に多く見られるトタン屋根
なぜ雪国にトタン屋根が多いかというと、理由は様々あげられると思います。寒い地方では家の断熱性を上げるために外壁に断熱材を使用するため、建築費が高くなるので少しでも抑えるために屋根は安価なトタンにするとか、雪が屋根に積もりすぎると家に負担がかかるので、滑りやすいトタンにするとか、おそらく複雑な事情が色々絡み合ってトタン屋根を代表する金属系の屋根が多く普及したのだと思います。
その金属系屋根の代表的な劣化が「錆」ですね。ではこの「錆」はどのようにして起こるのでしょうか?

トタン屋根の錆


まず、鉄を代表とする金属は、そのものの状態では電子的にとても不安定な状態と言えます。人間で例えると、片手にリンゴを持っていて、もう片方の手には何も持っていない状態です。もう片方の手はバランスが悪いので、何か持って安定したくなります。その時に空気中に多く存在する一番身近な「水」を持ちたがるのです。この水が厄介で、空気中の酸素を取り込んで、これまたとても不安定な物質になります。




不安定な水分が金属から電子を取り込もうとします。手に持ったリンゴが取られると思ってください。



そうして初めて、電気的に安定した物質「錆」に変化します。錆は安定した物質と言えますが、中がスカスカで、とても脆いのが特徴です。錆で腐食した金属は、穴が開いたり、壊れてしまう危険性があります。

詳しく話そうとすると難しくなりますが、とにかく空気中の水分や酸素と化学反応を起こすことにより、「錆」は発生します。「錆」が発生するとその金属は脆くなり、見た目も悪くなります。そうならないように、空気から遮断し被塗物を守るために「塗料」があるわけです。ただし、「塗料」は液体。正しい状況下において正しい手順で正しく使用され、乾燥して樹脂塗膜を形成して初めてその効果が発揮されるのです。
ちなみに、一概に「錆」とはいっても色んな種類があります。その金属の種類、おかれた環境等、様々な原因がありますが、中には良い「錆」もあるんですよ。「錆」って知れば知るほど奥が深いんです。

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